こんにちは、池鯉鮒です。
今回は、「自己表現のススメ」です。
”自己表現”というと、どんなイメージを持ちますか?
自分を表現する・主張する、他の人に自分をわかってもらう、コミュニケーション、絵画などのアーティスティックな表現、等々を思い浮かべられることでしょう。
以前に「将来的人間社会のパターン」ブログで、人間は将来的に”創造的な仕事・活動をするようになる”ということを書きました。マシンにはマネのできないこと、人間でなければできないこと、それが創造的な仕事・活動という位置づけです。
その創造的仕事や創造的活動を行う上で、人は”自分を表現する”必要が出てきます。いずれそのような必要性が生じてきます。
そのために”自己表現ができるようになっておきましょう”というのが今回のテーマです。
元々、小学生くらいの年齢になっていれば自己表現はできます。
学校の授業で習いますが、作文や書写、図画工作、音楽などです。
自己表現する方法をいろいろ習っていますね。
その中で、国語で習う「作文(文章作成)」に着目してみましょう。
まずは、”文章”を書く以前に、”文字”を読み書きする段階があります。
文字を読み書きできなければ、文章は書けませんからね。
この文字を読み書きすることができる割合を”識字率”と言います。
15歳以上の人口に対する、日常生活の簡単な内容についての読み書きができる人口の割合として定義され、国ごとの値が出ています。
日本の識字率は99%以上で非常に高いです。先進国では、アメリカ、ロシア、イギリス、フランスなどの先進国でも99%以上になっていて、同様です。
ところで識字率は、基礎教育の浸透状態を表す指標とされています。識字率が高ければ、基礎教育がちゃんとなされていると言えるわけです。
「文字を読み書き」できる日本では、「文章を読む」ことができるのは当たり前と考えられるでしょう。しかし文章を読むのは、単に字面を読むのではなく、書かれていることを「読み取る」ということがポイントです。
字面を読むのは簡単です。文字を読んでいけばよいだけですから。
”心ここにあらず”の状態で読んでいくことも可能です。
しかし「読み取る」となると、そう簡単ではないですよね。
その文章を書いた作者の意図や心の機微を理解し、さらにはその文章を読むことで自分が何を得たのか、などに意識を向けると、ただ文字を読むのではなく「読み取る」または「感じ取る」ことが大変であることがわかるとい思います。
まずは、文章を読む際に、この「読み取る」・「感じ取る」ことを意識して読むとよいですね。「読み取る」・「感じ取る」を意識するだけで”脳が活性化”します。
その次の段階が「文章を書く」という部分です。
文章作成です。
もう亡くなられましたが、伝説の灘校国語教師の橋本武先生を知っていますか?
学びの中に遊びを取り入れ、遊びの中に学びを見い出すような授業をされていた伝説の先生です。( 「銀の匙」授業で有名です。本も書かれていますから、詳細はネット検索してみてください。)
その橋本先生の著書「一生役立つ学ぶ力」によると、”書けば書くほど国語の総合力はアップする”ということが書かれています。
そして生前のテレビインタビューでは 「文章を書くためには、あれやこれや考えるでしょう。それがいいんです。」ということを話されていました。
つまり、「あれやこれや自分の頭で考える」ということが、重要だということです。
これは脳科学者の茂木健一郎さんの言われる「アハ体験」にも共通していますね。
アハ体験というのは、何かひらめいたり、何かが突然わかったような場合に、英語で”a-ha”という表現をすることから、そのような体験をアハ体験というそうです。
テレビでもよくやっていますが、アハムービーといって、一部が徐々に変化している映像を見て、どこが変化しているかを当てるというものですが、徐々に変化しているためになかなかわかりにくいですよね。
でも、それがわかったときに、「ああ、わかった! a-ha!」ということになります。
茂木さんが言われるには「答えがわからなくても、答えを考えている状態が脳にいいんです。」ということでした。
結局、脳が一生懸命働いているという状態がよいということです。
私もこのブログを書く際にはあれやこれや考えていますので、”脳を鍛えている”と言えるのかもしれません。
この”あれやこれや考える”ですが、文章を読むときよりも文章を書くときのほうが、圧倒的に”あれやこれや考える”割合が大きいです。自分の頭であーでもないこうでもないと考えないと文章は書けないですから。
普通は、誰もが自分の頭で考えることをしたがりません。
自分の頭で考えることは面倒で大変だし、人に教えてもらったり指示してもらったほうがとても楽だからです。しかし、人に教えてもらったり指示してもらうということでは、新しい発想は生まれないし、さらに進んだ技術的イノベーションなどは起こりようがありません。
ブレークスルー的な発展は望めないということです。
ですので”文章を書きましょう”とお勧めしているわけです。
文章を書くことで、あれやこれや考える状況を作る出せるのです。
つまりは、脳が鍛えられるということです。
この文章作成ですが、脳によいというだけでなく、実利も大きいですね。
大学4年生で言えば、いかに人柄がよく元気があっても、就職の際の履歴書がうまく書けていないと、企業の人事担当者からの評価は低くなります。書類選考の段階で落とされてしまいます。
この文章表現は、小学校~高校まで長い間、国語で習ってきています。
習ってきているのになかなかうまく書けないのは、自分で何かを表現したいと思って(簡単に言えば自己表現です)、自主的に書いていないからだと思います。
”やらされ感”でやっても、うまく身につかないということです。
課題だから、宿題だからということでやってもなかなか身につきませんよね。
自分で何かを表現したければ、うまく表現できる方法をいろいろと工夫します。
ですから、自分で何かを表現することをやったほうがよいのです。
ここでテーマにしているのは文章作成による自己表現です。
詩を書いたり小説を書いたりするのは難しいにしても、現代はネット社会になり、”個人”が”世界”に対して情報を発信できるようになっています。一昔前とは、まったく環境が変わってきています。
自分自身のホームページやブログを作って、意見や体験などを発信してみてください。
やりやすいのは、自分の得意分野、趣味の領域でしょう。
得意分野や趣味の領域なら、他の人たちよりはその分野については知識や経験がより多くあるわけですから、語ることができる内容も多いはずですね。
”ホームページを作ろう”、や”ブログを始めよう”といった内容の本もたくさん出ていますから、参考にされるとよいと思います。
私のこのブログのように、考えたこと・思ったことを発信してみるとよいですよ。
書けば書くほど、いろいろと書きたい内容が発生してきますから。
その際にぶつかるのが、”文章作成”の壁ですね。
書きたい漠然とした”ネタ”はあるのに、なかなか筆が進まないという状況です。
宣伝になりますが、
そこで役に立つ文章作成テクニックを公開したのが「キーワード構築法-らくらく文章作成術-」という本です。参考にしてみてください。株式会社ブクログのパブーという電子書籍プラットフォームに出しています。電子書籍なので、ネットからダウンロードするPDF等のデータになります。
全体で100ページに満たない枚数ですから、本というよりは「キーワード構築法」という文章作成テクニックについての取扱説明書やマニュアルといった感じです。よかったら読んでみてください。
ちなみに、私のブログの文章もキーワード構築法を使って書いています。
私はキーワード構築法を何十年も前から使っていますので、キーワードから始めずに、いきなり短文から入っていく場合が多いですが・・・。
それではまた。
久留米工業大学
建築・設備工学科
池鯉鮒 悟
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