こんにちは、池鯉鮒です。
今回は「変化したくない症候群」です。
人間の性質のことを表しています。
一般に人間は変化することを好みません。安定を好みます。
中には変化を好む人もいるにはいますが、それは極々わずかです。
変化しないということは、停滞を意味します。
進化発展がありません。
例えば、「この仕事はこんな手順に変えたほうが効率的だ。」ということがわかっていても、なかなか変わらないですよね。
企業では改善提案などを実施して、よかった提案を取り入れ、それによって業務改善を進めていきますが、それでもなかなか変わりません。
変化はドラスティックなほうが面白いと思うのですが、そう大きな変化は生じません。
それは、人々が変化を好まないからです。
変化することを提唱する人がいても、圧倒的多数の変化を好まない人々が抵抗勢力となって、提唱した意見はつぶされてしまいます。中には、提唱した人までつぶされてしまうことだってあります。
そんなことをする抵抗勢力の人たちは悪人なのでしょうか。
違います。
人間的にはまともで、よい人たちなのです。
ただし、変化することに対しては、かたくなに抵抗するのです。
この変化を好まない理由の一つは、”変化する”ことによって、今までと違う内容や、違う手順で仕事などを進めることになるため、”不安”を抱くということにあります。人によっては、その”不安”は”恐怖”という域に達している場合もあるかもしれません。
誰でも、何か初めてのことをやる場合には、不安や恐怖という感情を抱きますよね? それと同じです。変化するということは、初めてのことをやるのと同じで、不安や恐怖が伴います。
不安という程度なら割と簡単に乗り越えられるでしょうが、恐怖となるとそう簡単ではないでしょうね。
そうなると、その不安や恐怖のために、その人は意識せずに抵抗勢力になってしまうわけです。それが恐怖であった場合には、超強力な抵抗勢力となってしまうでしょう。
変化を好まないもう一つの理由は、「心理的な慣性の法則」と言われているものです。
人間は”今までと同じ事を同じように”やりたいのです。
なぜでしょうか?
・
・
・
(重要なポイントなのですが、)
それは考えなくてよいからです。
自分の頭で考えるのが大変だからです。
言われたことを言われたようにやっているほうが楽です。
状況が変化した場合には、あれやこれや自分の頭で考えなくてはいけません。
今までのように手慣れた手順で、あまり考えずに進めることはできません。
その”自分の頭で考える”ということを、無意識のうちに避けているわけです。
自分の頭で考えることをやっていないと、
世の中で”当たり前だ”と言われていることが本当に当たり前かどうか、
世の中で”正しい”と言われていることが本当に正しいかどうか、
世の中で”これしかない”と言われていることが、本当にそれしかないのか、
等を判断できなくなってしまいます。
それは”危ない”です。
この”変化すること”は、意識しておかないとついつい”同じ事を同じように繰り返す”日常に埋没して流されてしまいますから、気をつけたほうがよいです。
現在、順風満帆であれば問題はありません。
同じように同じことを繰り返していれば、しばらくはうまくいきます。
しかし、それは永遠に続くということではありません。
どのかの段階で、必ず変化が必要になります。
あなたの周りを見回してみてください。
「変化したくない症候群」の人がたくさんいませんか?
変化したくない人が大多数の組織は、なかなか変われません。
ただし、組織が変化できなくても、あなたが意識していれば、
あなたは変化できます。
それではまた。
久留米工業大学
建築・設備工学科
池鯉鮒悟
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自己紹介や報告書などの文章が書けない。文章が膨らまない。
筆が進まないという人に、とっておきの文章作成法です。
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2013年9月27日金曜日
2013年9月19日木曜日
自己表現のススメ
こんにちは、池鯉鮒です。
今回は、「自己表現のススメ」です。
”自己表現”というと、どんなイメージを持ちますか?
自分を表現する・主張する、他の人に自分をわかってもらう、コミュニケーション、絵画などのアーティスティックな表現、等々を思い浮かべられることでしょう。
以前に「将来的人間社会のパターン」ブログで、人間は将来的に”創造的な仕事・活動をするようになる”ということを書きました。マシンにはマネのできないこと、人間でなければできないこと、それが創造的な仕事・活動という位置づけです。
その創造的仕事や創造的活動を行う上で、人は”自分を表現する”必要が出てきます。いずれそのような必要性が生じてきます。
そのために”自己表現ができるようになっておきましょう”というのが今回のテーマです。
元々、小学生くらいの年齢になっていれば自己表現はできます。
学校の授業で習いますが、作文や書写、図画工作、音楽などです。
自己表現する方法をいろいろ習っていますね。
その中で、国語で習う「作文(文章作成)」に着目してみましょう。
まずは、”文章”を書く以前に、”文字”を読み書きする段階があります。
文字を読み書きできなければ、文章は書けませんからね。
この文字を読み書きすることができる割合を”識字率”と言います。
15歳以上の人口に対する、日常生活の簡単な内容についての読み書きができる人口の割合として定義され、国ごとの値が出ています。
日本の識字率は99%以上で非常に高いです。先進国では、アメリカ、ロシア、イギリス、フランスなどの先進国でも99%以上になっていて、同様です。
ところで識字率は、基礎教育の浸透状態を表す指標とされています。識字率が高ければ、基礎教育がちゃんとなされていると言えるわけです。
「文字を読み書き」できる日本では、「文章を読む」ことができるのは当たり前と考えられるでしょう。しかし文章を読むのは、単に字面を読むのではなく、書かれていることを「読み取る」ということがポイントです。
字面を読むのは簡単です。文字を読んでいけばよいだけですから。
”心ここにあらず”の状態で読んでいくことも可能です。
しかし「読み取る」となると、そう簡単ではないですよね。
その文章を書いた作者の意図や心の機微を理解し、さらにはその文章を読むことで自分が何を得たのか、などに意識を向けると、ただ文字を読むのではなく「読み取る」または「感じ取る」ことが大変であることがわかるとい思います。
まずは、文章を読む際に、この「読み取る」・「感じ取る」ことを意識して読むとよいですね。「読み取る」・「感じ取る」を意識するだけで”脳が活性化”します。
その次の段階が「文章を書く」という部分です。
文章作成です。
もう亡くなられましたが、伝説の灘校国語教師の橋本武先生を知っていますか?
学びの中に遊びを取り入れ、遊びの中に学びを見い出すような授業をされていた伝説の先生です。( 「銀の匙」授業で有名です。本も書かれていますから、詳細はネット検索してみてください。)
その橋本先生の著書「一生役立つ学ぶ力」によると、”書けば書くほど国語の総合力はアップする”ということが書かれています。
そして生前のテレビインタビューでは 「文章を書くためには、あれやこれや考えるでしょう。それがいいんです。」ということを話されていました。
つまり、「あれやこれや自分の頭で考える」ということが、重要だということです。
これは脳科学者の茂木健一郎さんの言われる「アハ体験」にも共通していますね。
アハ体験というのは、何かひらめいたり、何かが突然わかったような場合に、英語で”a-ha”という表現をすることから、そのような体験をアハ体験というそうです。
テレビでもよくやっていますが、アハムービーといって、一部が徐々に変化している映像を見て、どこが変化しているかを当てるというものですが、徐々に変化しているためになかなかわかりにくいですよね。
でも、それがわかったときに、「ああ、わかった! a-ha!」ということになります。
茂木さんが言われるには「答えがわからなくても、答えを考えている状態が脳にいいんです。」ということでした。
結局、脳が一生懸命働いているという状態がよいということです。
私もこのブログを書く際にはあれやこれや考えていますので、”脳を鍛えている”と言えるのかもしれません。
この”あれやこれや考える”ですが、文章を読むときよりも文章を書くときのほうが、圧倒的に”あれやこれや考える”割合が大きいです。自分の頭であーでもないこうでもないと考えないと文章は書けないですから。
普通は、誰もが自分の頭で考えることをしたがりません。
自分の頭で考えることは面倒で大変だし、人に教えてもらったり指示してもらったほうがとても楽だからです。しかし、人に教えてもらったり指示してもらうということでは、新しい発想は生まれないし、さらに進んだ技術的イノベーションなどは起こりようがありません。
ブレークスルー的な発展は望めないということです。
ですので”文章を書きましょう”とお勧めしているわけです。
文章を書くことで、あれやこれや考える状況を作る出せるのです。
つまりは、脳が鍛えられるということです。
この文章作成ですが、脳によいというだけでなく、実利も大きいですね。
大学4年生で言えば、いかに人柄がよく元気があっても、就職の際の履歴書がうまく書けていないと、企業の人事担当者からの評価は低くなります。書類選考の段階で落とされてしまいます。
この文章表現は、小学校~高校まで長い間、国語で習ってきています。
習ってきているのになかなかうまく書けないのは、自分で何かを表現したいと思って(簡単に言えば自己表現です)、自主的に書いていないからだと思います。
”やらされ感”でやっても、うまく身につかないということです。
課題だから、宿題だからということでやってもなかなか身につきませんよね。
自分で何かを表現したければ、うまく表現できる方法をいろいろと工夫します。
ですから、自分で何かを表現することをやったほうがよいのです。
ここでテーマにしているのは文章作成による自己表現です。
詩を書いたり小説を書いたりするのは難しいにしても、現代はネット社会になり、”個人”が”世界”に対して情報を発信できるようになっています。一昔前とは、まったく環境が変わってきています。
自分自身のホームページやブログを作って、意見や体験などを発信してみてください。
やりやすいのは、自分の得意分野、趣味の領域でしょう。
得意分野や趣味の領域なら、他の人たちよりはその分野については知識や経験がより多くあるわけですから、語ることができる内容も多いはずですね。
”ホームページを作ろう”、や”ブログを始めよう”といった内容の本もたくさん出ていますから、参考にされるとよいと思います。
私のこのブログのように、考えたこと・思ったことを発信してみるとよいですよ。
書けば書くほど、いろいろと書きたい内容が発生してきますから。
その際にぶつかるのが、”文章作成”の壁ですね。
書きたい漠然とした”ネタ”はあるのに、なかなか筆が進まないという状況です。
宣伝になりますが、
そこで役に立つ文章作成テクニックを公開したのが「キーワード構築法-らくらく文章作成術-」という本です。参考にしてみてください。株式会社ブクログのパブーという電子書籍プラットフォームに出しています。電子書籍なので、ネットからダウンロードするPDF等のデータになります。
全体で100ページに満たない枚数ですから、本というよりは「キーワード構築法」という文章作成テクニックについての取扱説明書やマニュアルといった感じです。よかったら読んでみてください。
ちなみに、私のブログの文章もキーワード構築法を使って書いています。
私はキーワード構築法を何十年も前から使っていますので、キーワードから始めずに、いきなり短文から入っていく場合が多いですが・・・。
それではまた。
久留米工業大学
建築・設備工学科
池鯉鮒 悟
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”自己表現”というと、どんなイメージを持ちますか?
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その中で、国語で習う「作文(文章作成)」に着目してみましょう。
まずは、”文章”を書く以前に、”文字”を読み書きする段階があります。
文字を読み書きできなければ、文章は書けませんからね。
この文字を読み書きすることができる割合を”識字率”と言います。
15歳以上の人口に対する、日常生活の簡単な内容についての読み書きができる人口の割合として定義され、国ごとの値が出ています。
日本の識字率は99%以上で非常に高いです。先進国では、アメリカ、ロシア、イギリス、フランスなどの先進国でも99%以上になっていて、同様です。
ところで識字率は、基礎教育の浸透状態を表す指標とされています。識字率が高ければ、基礎教育がちゃんとなされていると言えるわけです。
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字面を読むのは簡単です。文字を読んでいけばよいだけですから。
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その文章を書いた作者の意図や心の機微を理解し、さらにはその文章を読むことで自分が何を得たのか、などに意識を向けると、ただ文字を読むのではなく「読み取る」または「感じ取る」ことが大変であることがわかるとい思います。
まずは、文章を読む際に、この「読み取る」・「感じ取る」ことを意識して読むとよいですね。「読み取る」・「感じ取る」を意識するだけで”脳が活性化”します。
その次の段階が「文章を書く」という部分です。
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もう亡くなられましたが、伝説の灘校国語教師の橋本武先生を知っていますか?
学びの中に遊びを取り入れ、遊びの中に学びを見い出すような授業をされていた伝説の先生です。( 「銀の匙」授業で有名です。本も書かれていますから、詳細はネット検索してみてください。)
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そして生前のテレビインタビューでは 「文章を書くためには、あれやこれや考えるでしょう。それがいいんです。」ということを話されていました。
つまり、「あれやこれや自分の頭で考える」ということが、重要だということです。
これは脳科学者の茂木健一郎さんの言われる「アハ体験」にも共通していますね。
アハ体験というのは、何かひらめいたり、何かが突然わかったような場合に、英語で”a-ha”という表現をすることから、そのような体験をアハ体験というそうです。
テレビでもよくやっていますが、アハムービーといって、一部が徐々に変化している映像を見て、どこが変化しているかを当てるというものですが、徐々に変化しているためになかなかわかりにくいですよね。
でも、それがわかったときに、「ああ、わかった! a-ha!」ということになります。
茂木さんが言われるには「答えがわからなくても、答えを考えている状態が脳にいいんです。」ということでした。
結局、脳が一生懸命働いているという状態がよいということです。
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この文章表現は、小学校~高校まで長い間、国語で習ってきています。
習ってきているのになかなかうまく書けないのは、自分で何かを表現したいと思って(簡単に言えば自己表現です)、自主的に書いていないからだと思います。
”やらされ感”でやっても、うまく身につかないということです。
課題だから、宿題だからということでやってもなかなか身につきませんよね。
自分で何かを表現したければ、うまく表現できる方法をいろいろと工夫します。
ですから、自分で何かを表現することをやったほうがよいのです。
ここでテーマにしているのは文章作成による自己表現です。
詩を書いたり小説を書いたりするのは難しいにしても、現代はネット社会になり、”個人”が”世界”に対して情報を発信できるようになっています。一昔前とは、まったく環境が変わってきています。
自分自身のホームページやブログを作って、意見や体験などを発信してみてください。
やりやすいのは、自分の得意分野、趣味の領域でしょう。
得意分野や趣味の領域なら、他の人たちよりはその分野については知識や経験がより多くあるわけですから、語ることができる内容も多いはずですね。
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私のこのブログのように、考えたこと・思ったことを発信してみるとよいですよ。
書けば書くほど、いろいろと書きたい内容が発生してきますから。
その際にぶつかるのが、”文章作成”の壁ですね。
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久留米工業大学
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2013年9月10日火曜日
イソギンチャク的研究状態
こんにちは、池鯉鮒です。
今回は「イソギンチャク的研究状態」です。
イソギンチャクの研究ではありません。
さて、世界でも日本でも、研究に関わっている”研究者”と呼ばれる人はたくさんいます。
大学の教授や、国の研究機関の研究員、企業の研究開発部門の研究員などです。
それで、それぞれの研究者にはそれぞれ専門の研究分野があります。
例えば私は工学部に所属しており、建築設備工学・建築環境工学が専門ということになります。
理系で考えると、工学部では、機械、電気、建築、土木など、他に農学部では農業、生物、環境資源、生態、獣医など、理学部では、数学、物理学、化学、生物、地学など多岐に渡っています。
そして各専門分野は細分化され、それぞれに深く掘り下げられています。
ただ問題もあります。それぞれの分野が連携していないことです。
それぞれの分野は深く掘り下げられていて、その分野においては非常に知識や経験が豊富です。
がしかし、多くの場合は専門以外の分野についてはほとんど知らない(一般大衆的)と言っても過言ではありません。専門バカなどという言い方で言われますが、その表現はある意味”的を得て”います。
そのため、いろいろな分野にまたがって研究を進める際には、横断プロジェクトとして、いろいろな分野の研究者が集まって研究を進めるプロジェクトが発生しますが、新しい成果を生み出すのは至難の技ではありません。
異分野の研究者が集まった場合、全体を束ねる(オーケストラの指揮者のような)リーダーが必要ですが、そのリーダーが難しいわけです。
オーケストラを考えるとわかりやすいですが、オーケストラの指揮者は各楽器ひとつひとつの音を聞き分けられます。ひとつの楽器でも間違った音を出すと、それがわかります。ひとつひとつを聞いて、全体をまとめているわけです。7人の言うことを同時に聞き分けられたという聖徳太子以上ですね。
それでプロジェクトのリーダーには、中心となる研究者がなりますが、その研究者は異分野の研究内容に対して全てを理解しているというわけではありません。オーケストラの指揮者のようにプロジェクトに関わる全ての分野に精通しているリーダーが理想ですが、そういう人はなかなかいません。
ですから、リーダーは自分の専門分野の研究者に対しては研究の中身について助言・アドバイスはできますが、異分野の研究に対しては中身にはタッチできないのです。
そうすると、オーケストラの指揮者のようには全体をまとめるのが難しくなってしまいます。本来、「異分野と異分野の接触」が新しい発想や概念を生み出す原動力となるのですが、なかなかうまくいっていないのが現状です。
それではどうすればよいのでしょう。
それは、指揮者を介して異分野同士をつなぐ方法ではなく、それぞれの研究者がいろいろな異分野へ触手を伸ばしていくほうが簡単だと思っています。
異分野と言っても、まったくの異分野は難しいかもしれませんが、自分の専門分野と異分野との境界領域あたりには、研究の触手を伸ばせるのではないかと思います。その異分野も一つではなく複数の異分野に対してです。
その際、軸足は元々の専門分野においておきます。軸足がないと“根無し草”になってしまいます。軸足となる元の専門分野は深く掘り下げ、複数の触手は異分野を浅く掘り下げるといったイメージです。
軸足の専門分野は、岩に固着するイソギンチャクの体壁・足盤に当たります。いろいろな異分野を浅く扱っているのが、イソギンチャクの触手に相当しています。基本は軸足の専門分野の研究で深く掘り下げ、しかし複数の異分野の研究もやっている状態です。これが「イソギンチャク的研究」の状態です。
多くの研究者がこのようなスタイルで研究を進めるとどうなるでしょうか。
イメージで言えば、ある分野の研究テーマにいろんなイソギンチャクから多くの触手が伸びてきて、複雑に絡み合っている状態ですね。触手と触手が絡み合って、全体を網羅しているような状態です。
外から見たら、あの人(研究者)は専門分野は何だったっけ?というくらいに、いろいろやっている状態です。
異分野と異分野の接触が、いろいろなところで発生している状態ともいえます。
世の中の研究者の多くがこの「イソギンチャク的研究」状態になったときには、おそらく技術的な諸問題の多くが解決できるようになっているのだと思います。
大きなイノベーションがいくつも起きて来ているのではないかと思います。
21世紀の後半にはそうなっていることを期待したいですね。
それではまた。
久留米工業大学
建築・設備工学科
池鯉鮒
【PR:キーワード構築法ーらくらく文章作成術ー】
自己紹介や報告書などの文章が書けない。文章が膨らまない。
筆が進まないという人に、とっておきの文章作成法です。
学校では教えてくれない文章作成術
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http://chirifulab.web.fc2.com/keywordLP.pdf
2013年9月9日月曜日
キーワード構築法の告知
こんにちは、池鯉鮒です。
今回は、「キーワード構築法 -らくらく文章作成術-」という電子書籍を
出版しましたので、その告知です。
“文章が書けない”、“文章が膨らまない”という人のための本です。「キーワード構築法」という今までにない簡単な文章作成手法をマスターすることによって、楽に文章を書き、文章を膨らませることができるようになります。
キーワード構築法の詳細は下記のリンクからどうぞ。
↓
http://chirifulab.web.fc2.com/keywordLP.pdf
表紙イメージ
それではまた。
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今回は、「キーワード構築法 -らくらく文章作成術-」という電子書籍を
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