今回は夢の科学技術文明についての話です。
前回、理系に期待しているという話をしましたが、私は工学部に所属しておりまして工学系と言いますか、まさに理系です。
私の話をさせていただきますと、小さな頃から理系かというとたぶんそうだと思います。幼稚園の頃にさかのぼりますが(ということは50年近く前、半世紀くらい前ということになります)、その頃テレビでよく「鉄腕アトム」や「鉄人28号」というアニメを見ていました。その頃のテレビはまだ白黒テレビでした。
今思うと、「鉄人28号」は戦後日本の高度成長期的な時代背景であったように感じますが、「鉄腕アトム」の社会は、夢の科学技術が花開いた未来社会といったイメージでした。多くの人型ロボットが人間と共存している社会です。
いろいろな形の高層ビルが立ち並びハイウェイが整備されています。そこで走っている自動車は車輪が付いておらず地面から少し浮いて走っていて、排気ガスなどは出していません。「未来の世界はこんな感じなのか、いいなあ。」と感じていました。
鉄腕アトムの時代設定が、21世紀になっていましたので、私の21世紀に対するイメージが「夢の科学技術文明の時代」として、そのころから形作られてきているのだと思います。そのような科学技術に関わりたいと感じていました。子供の頃に見聞きした事は後々まで大きく影響しますね。
さて、鉄腕アトムの影響は大きくて理系への素地ができていたと思いますが、さらに追い討ちを掛けるように衝撃的影響を受けたものがあります。それは小学校2年生のときに見た映画「海底二万マイル」です。当時は小学校の体育館で話題の映画を上映・鑑賞するという授業(というよりイベント?)があり、年に何回か映画鑑賞会が行われていました。海底二万マイルはその映画の一つでした。
海底二万マイルはもともとジュールベルヌのSF小説ですが、それをもとにディズニーが映画化しています。その中に出てくる潜水艦“ノーチラス号”に衝撃を受けたのです。インターネットでたまに見かけますが、ノーチラス号フリークは結構いるようです。ノーチラス号に影響を受けて、その道(どの道?)に進んだり、自分で模型を作ってしまったりという人たちです。私もそれです。
映画に出てくるノーチラス号のネモ船長は、未知のエネルギー源を発明します。その秘密を奪おうとしたどこかの国がネモ船長の妻子を拷問で殺してしまいました。そのためにネモ船長は地上世界を嫌って海底世界を好み、ノーチラス号を建造して地上世界の軍艦を次々と沈めていくといったストーリーでした。ストーリーはそれほど細かくは覚えていませんが、ノーチラス号のデザインがとても格好よく思えて、黒っぽいボディに目玉のようなライトや船体の横に付いている舷窓から海中に光が漏れる様子などが神秘的で「あんな潜水艦がほしい」と思っていました。
船体に電流を流して襲ってくる巨大イカを撃退するなど、文字どおりシビレましたね。ノーチラス号についてはディズニーシーでのディスプレイも含めて、また別の回にでも書きたいと思います。
そういったことがきっかけで、理系まっしぐらといった方向で進んで、現在に至っているわけですが、途中経過はまた長くなってしまうため割愛します。
ところで今は21世紀です。ただ、夢の科学技術文明といった感じではありませんね。なぜか“先が見えない感”があります(この“先が見えない感”につては、忘れていなければまた別の回で書きたいと思います)。
技術的にはいろんな文明の利器が発明され、実際に発展してきています。スマートフォンなどはその典型でしょうね。ポケットに入り動画が楽しめるような端末は、昔の人が見ると夢の未来技術だと思います。
それから、まだ実現していない夢の未来技術としては、何もない空間に映像を表示する三次元立体表示装置、透明化装置(透明化装置については確かカナダの企業が光学的に不可視とするシステムを開発したというニュースが出ていましたが、軍事機密でもあり公にはされていないようです)、地面から浮いて走る車、空飛ぶ円盤、夢のエネルギー源などがあります。
このような夢の技術こそ実現させたいですね。このような技術が現実のものとなれば、すばらしい夢の科学技術文明的社会ができるのでしょう。例えばネモ船長が発明したような未知のエネルギー源があれば、エネルギーを巡っての戦争などはなくなるのでしょうね。
でも、人間は相変わらず景気の浮き沈みで一喜一憂したりしているのでしょうかね?
それではまた。
久留米工業大学
建築・設備工学科
池鯉鮒
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