2013年9月27日金曜日

変化したくない症候群

 こんにちは、池鯉鮒です。

 今回は「変化したくない症候群」です。
人間の性質のことを表しています。

 一般に人間は変化することを好みません。安定を好みます。
中には変化を好む人もいるにはいますが、それは極々わずかです。

変化しないということは、停滞を意味します。
進化発展がありません。

 例えば、「この仕事はこんな手順に変えたほうが効率的だ。」ということがわかっていても、なかなか変わらないですよね。

 企業では改善提案などを実施して、よかった提案を取り入れ、それによって業務改善を進めていきますが、それでもなかなか変わりません。

変化はドラスティックなほうが面白いと思うのですが、そう大きな変化は生じません。

それは、人々が変化を好まないからです。

 変化することを提唱する人がいても、圧倒的多数の変化を好まない人々が抵抗勢力となって、提唱した意見はつぶされてしまいます。中には、提唱した人までつぶされてしまうことだってあります。

 そんなことをする抵抗勢力の人たちは悪人なのでしょうか。

違います。
人間的にはまともで、よい人たちなのです。
ただし、変化することに対しては、かたくなに抵抗するのです。

 この変化を好まない理由の一つは、”変化する”ことによって、今までと違う内容や、違う手順で仕事などを進めることになるため、”不安”を抱くということにあります。人によっては、その”不安”は”恐怖”という域に達している場合もあるかもしれません。

 誰でも、何か初めてのことをやる場合には、不安や恐怖という感情を抱きますよね? それと同じです。変化するということは、初めてのことをやるのと同じで、不安や恐怖が伴います。

 不安という程度なら割と簡単に乗り越えられるでしょうが、恐怖となるとそう簡単ではないでしょうね。

 そうなると、その不安や恐怖のために、その人は意識せずに抵抗勢力になってしまうわけです。それが恐怖であった場合には、超強力な抵抗勢力となってしまうでしょう。

 変化を好まないもう一つの理由は、「心理的な慣性の法則」と言われているものです。
人間は”今までと同じ事を同じように”やりたいのです。

なぜでしょうか?
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(重要なポイントなのですが、)

それは考えなくてよいからです。
自分の頭で考えるのが大変だからです。

言われたことを言われたようにやっているほうが楽です。

 状況が変化した場合には、あれやこれや自分の頭で考えなくてはいけません。
今までのように手慣れた手順で、あまり考えずに進めることはできません。

その”自分の頭で考える”ということを、無意識のうちに避けているわけです。


 自分の頭で考えることをやっていないと、

世の中で”当たり前だ”と言われていることが本当に当たり前かどうか、

世の中で”正しい”と言われていることが本当に正しいかどうか、

世の中で”これしかない”と言われていることが、本当にそれしかないのか、

等を判断できなくなってしまいます。

それは”危ない”です。

 この”変化すること”は、意識しておかないとついつい”同じ事を同じように繰り返す”日常に埋没して流されてしまいますから、気をつけたほうがよいです。

 現在、順風満帆であれば問題はありません。
 同じように同じことを繰り返していれば、しばらくはうまくいきます。
しかし、それは永遠に続くということではありません。
 どのかの段階で、必ず変化が必要になります。


 あなたの周りを見回してみてください。
 「変化したくない症候群」の人がたくさんいませんか?

 変化したくない人が大多数の組織は、なかなか変われません。
ただし、組織が変化できなくても、あなたが意識していれば、
あなたは変化できます。

それではまた。

久留米工業大学
建築・設備工学科
池鯉鮒悟


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