2013年6月20日木曜日

びっくり電池

 こんにちは、池鯉鮒です。

 今回は電池の話です。

 私は50代で結構長く生きているわけですが、最近(ここ1年くらいの間に)電池に関してびっくりしたことが3つもありました。

1つ目はこうです。

 ポータブル照度計という明るさを測る測定器があります。建築環境分野ではポピュラーな機器で、室内の照度(明るさ)を測定する時に使います。単三電池2本で動作するタイプで、液晶表示窓に照度が[200lx]のようにデジタル表示されるようになっています(lxはルクスと読みますが照度の単位です)。

 その照度計を誤って落としてしまいました。1mくらいの高さからコンクリートの床に落ちたわけです。幸い、割れたりへこんだりはありませんでしたが、液晶表示が出なくなってしまいました。

 落とすと電池ボックスから電池がはずれてしまって、接触不良の状態になってしまうということがよくありますので、裏ブタを開けて電池を確認してみましたが、はずれている様子はありません。
 その電池を一度はずして入れ直してみましたが、表示は出ません。スイッチをON-OFFしてみても、変化はありませんでした。

 液晶パネルと基板の回路の接続は、基板の電極に液晶パネルが押し当てられることで接触して電気が流れるようになっています。ですから落ちた衝撃でその接触が不良になったのではないかと思いました。それで、裏蓋を開けて基板と液晶パネルの接触部分を確認してみましたが、問題はなさそうでした。液晶パネルを強めに押し付けたりしてみましたが、何ら変化ありません。

 ということは回路内の部品が壊れたに違いありません。

 もうだめだなと思って、裏蓋を元に戻して少しの間、机に置いておきました。しょうがないから電池だけ別な用途に使おうと考えて、照度計に入っていた電池を取り出してLEDライトに入れました。それでLEDライトのスイッチをONしてみましたがLEDライトは点灯しません。

 「どういうこと???」 と思いました。

 少し前まで(床に落とすまでは)ポータブル照度計で使用していた電池で、照度計はちゃんと動作していたのです。電池を取り出して、テスターで当たってみると、なんと2本のうちの1本は電圧が出ていません。もう1本は1.5Vの電圧ですが、1本は0Vでした。

 なんということでしょう。落とした衝撃で1本の電池は電圧が0Vになってしまったのです。電池が壊れたということです。

 「電池は落とすと壊れるの???」と思いました。今まで電池そのものや電池を入れた機器など何度も落としたことがありますが、落とした衝撃で電池が壊れたのはこれが初めてです。びっくりしました。電池も落とすとその衝撃でこわれることがあるんですね。


2つ目はこうです。

 家内から「電池式のミニ扇風機が回らなくなったからちょっと見て。」と言われて、ミニ扇風機を渡されました。スイッチを入れると少し回転しようとするのですが回転しません。スイッチをON-OFFすると、そのたびに”ぴくっ”と動いていましたが、しまいには動かなくなりました。

 それで「なーんだ電池がなくなっただけだな。」と思って、2~3日前に買っておいた新品の単三電池4本を、ビニールフィルムを剥いて入れました。しかし、スイッチをONしてもピクリともしません。電池を取ったり入れたりしてみましたがだめです。

 ミニ扇風機が壊れたのかなと思って、扇風機を分解してみました。電池ボックスからスイッチやモータにつながっているコードは問題ありません。ハンダ付けもバッチリのようでした。
 次にモータそのものがおかしくなったのかと考えて、(そこまでやる必要があるのかどうかは別問題ですが)モータを分解してみました。ブラシ部分の接触が問題かと思いましたが、きちんと接触していて問題はないようです。

 仕方なく再度組み立てて、電池を入れてスイッチONしてみましたが、ピクりともしません。

 たまたまそのミニ扇風機は電池だけでなく、パソコンなどのUSB端子に接続しても使えるタイプだったので、パソコンにつないでみたところ、なんと回りだしたではありませんか。全く問題なさそうです。

 「どういうこと???」 と思いました。今までの努力は何だったのでしょう。

 新品の電池を入れて回らなかったものが、USB端子接続では正常に回ります。
 それで、別な単三電池を4本入れてみたところ、なんと正常に回るのです。それで最初の電池4本をテスターで調べてみました。4本のうち3本は正常で1.5Vの電圧が出ていましたが、1本は0Vでした。

 「新品なのに0V???」と思いましたが、照度計の電池のように何らかの衝撃で壊れていたのかもしれません。


3つ目はこうです。

 車のリモコンキーの反応が悪くなってきたため、電池を交換しようと考えました。車の取り扱い説明書には、「電池交換の際は販売店までお持ちください。」と書いてありましたが、販売店に持っていくと交換手数料などを取られて高くつくかなと思い、自分で交換することにしました。

 リモコンキーは小さなビスで止めてあって、それをはずせばカバーがパカッと二つに分かれるようです。精密ドライバーでビスをゆるめようとしましたが、とても固く締まっています。無理にはずそうとして悪戦苦闘していうちに、とうとうネジ山がつぶれてしまいました。

 ビスがはずせないのでどうしようもなく、ドリルでビスの頭部分を削って無理やりカバーをはずしました。ラジオペンチでビスの根元をはずしたところ、ビスは接着剤らしきものでゆるまないように固めてありました。ドライバーでゆるまないはずです(ディーラーではどうやってはずすんだろうという疑問が生じました)。

 それで、中のボタン電池が取りはずせましたので、購入した新品の電池を入れてカバーを閉じました。そしてリモコンキーの動作を確認したところ、全くききません。ドアロックは作動しませんでした。ドリルでビスの頭を削ったりしてかなり手荒なことをやったため、内部の基盤が壊れたのかと思いました。一応元のボタン電池に戻して挑戦してみましたが、全く動作しません。再度新品の電池にしてみましたが、結局動作せずじまいでした。

 これは修理を依頼するしかないということで、近くの修理工場に持っていって価格を聞いてみると、「壊れた場合はディーラーに持って行って、新しいリモコンキーを出してもらうしかありません。2万円くらいかかります。」ということでした。

 結局大損失だなあと嘆きながら、ディーラーに持って行きました。ディーラーでは「確認してみますから、少しお待ちください。」という感じのよい対応で、出されたコーヒーを飲みながらしばらく待っていると、少し経ってから「新しい電池に変えられたということでしたが、間違って古い電池のままだったようです。電池残量がありませんでした。別な電池で確認したところ問題なく動作しました。」という返事でした。

 またまた「どういうこと???」 と思いました。

 新品のボタン電池を入れたのです。それはまちがいありません。前の2件を経験していたので、「またか!?」という思いでした。帰りに新品のボタン電池をホームセンターで買って、それを入れてみました。確かに全く問題なく動作しました。テスターで電圧を測ることはしませんでしたが、この場合も「新品なのに0V」ということであったようです。

以上をまとめると
 ①電池は落としたりすると衝撃で壊れることがあり、電圧が出なくなる。
 ②電池は新品だからといって、0Vの場合もあり得る。
ということになりますね。

 電池を使う機器が壊れたという場合、電池そのものも疑ったほうがよいということです。
また、新品の電池であっても、テスターや電池チェッカーで電圧をチェックしたほうがよいということですね。

今回はびっくりした電池の話しでした。
(体験談はすぐに長くなってしまいます。長文で失礼しました。)

それではまた。

久留米工業大学
建築・設備工学科
池鯉鮒


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