こんにちは、池鯉鮒です。
時期は過ぎましたが、今回は花粉症の話です。
しかも、「花粉症が完治した!?」という話です。
私は33歳になってから、突然花粉症が発症して、それ以来毎年
花粉の時期になると、花粉症の症状に悩まされ続けてきました。
時期は、2月末~3月下旬くらいに症状が出て、3月末には治まります。
春と言えば、梅の時期には梅の花見に、桜の時期には桜の花見に出かけていますが、
梅の花の時期は“鼻水ズルズル”で、桜の花の時期になると症状が治まるといった
パターンを20年以上繰り返してきました。
花粉症の方はわかると思いますが、結構つらいですよね。
鼻水ズルズルで(しかもさらっとして水っぽかったりします)、目はかゆいし、のどの奥もかゆいし、耳の奥もかゆいという状況です。
鼻水が頻繁に出るので何度も鼻をかみますが、鼻の頭はティッシュでこすれて赤くなり、鼻をかみすぎるため鼻血も出てしまう有様です。外出時はマスクが欠かせません。
また、顔に花粉が着くと、目やのどほどではありませんが、顔の表面もかゆくなるため、外出から戻ると手洗い、顔洗い、目洗い、うがい等をして、花粉を落とす必要があります。当然、洗濯物は外には干せません。
知り合いの中にも花粉症の方が多くいて花粉症の話をするのですが、病院に行って花粉症の薬をもらうと、かなり症状が改善するようです。しかし、薬はあまり使いたくはありませんでした。
それで、マスクの使用や手洗い、顔洗い、うがい等で20年以上、なんとか対処してきました。
ところが、そんな症状が今年(2013年)の春は、全くと言ってよいほど出ませんでした。ほとんど問題ない状態でした。花粉症が完治した!と言ってよいような状況です。
なぜ20年以上も悩まされてきた花粉症が今年はほとんどまったく出ないのか?
PM2.5(硫酸塩や有機物が主成分だそうです)も多く飛んでいるにもかかわらずです。
特に薬を飲んでいるわけでもなく、甜茶などの特殊なお茶を飲んだりサプリなどの食品を食べているわけでもありません。
しかしただひとつだけ、以前と変っていることがあります。
それは「睡眠のパターン」です。
月並みな言い方をすると、“早寝早起き”に変えたのです。
夜10:00前に寝るようにして、朝5:00過ぎには起きるようにしました。
夜10:00から朝2:00までは「ゴールデンタイム」とも言われる時間帯で、体が修復される時間帯であるそうです。成長期の若い人は、この時間帯に大きく成長するそうです。
この時間帯をはずしていかに多く睡眠をとっても、疲れは取れないとうことでした。
この時間帯を睡眠の時間に含めたことが、以前と変わった点です。前年の12月末にその“早寝早起き”パターンに切り替えたのです。
理由はいくつかありますが、ひとつは夜まで残って仕事をしていても、居眠りしたりして効率が上がらないということがあります。他の理由は、うちには小学3年生の子供がいるのですが、私が遅く帰ると、「お父さんが帰って来るまで待つ。」と言って待っていたりして、気持ちは嬉しいのですが、子供の寝る時間が遅くなってしまうという問題もありました。
そんな理由で、“早寝早起き”パターンに変えたのです。
それが、どうも功を奏しているようです。
花粉症の方がおられたら、来年に向けて年末あたりから“早寝早起き”パターンに切り替えてみてはいかがでしょうか?
それではまた。
久留米工業大学
池鯉鮒
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2013年5月28日火曜日
2013年5月20日月曜日
続・将来的な人間社会のパターン
こんにちは、池鯉鮒です。
今回は「将来的な人間社会のパターン」の続きです。
前回は、「そうなると人々の多くは、何を仕事にすればよいので しょうか?」
という投げかけで終わっていましたので、その続きを進めたいと思います。
その前に少し追加があります。
「ジョブレス・リカバリー」という言葉を聞いたことがありますか?
「ジョブレス」は仕事が無い、「リカバリー」は回復です。景気が回復しても、雇用の拡大を生まない状態のことを言います。日本語では「雇用無き回復」と呼ばれます。
今話題にしている内容は、単純労働的な仕事はマシーンが行うことによって人々の仕事がなくなってくる状態の話ですが、景気が回復していればこれもまた、ジョブレス・リカバリーと言えます。
マシーンが行うというだけでなく、前回の高輝度LEDのように、技術の進歩によって人の出る幕がなくなってくるという状態も含まれます。このような状況に向かって進んでいるのが現状ですね。
そうすると、人々はどんな仕事をすればよいのでしょうか? というのが、前回の投げかけでした。
答えは、実のところそう難しくはありません。
簡単に言ってしまえばこうです。
「マシーンでは真似できないことをやる。」です。
「人間でなくてはできないことをやる。」という言い方でもよいですね。
それでは、マシーンができないことにはどんなことがあるのか、考えてみましょう。
まずすぐに思いつくのは、絵を描くということです。ここで絵といっているのは普通の図形等の絵のことではなく、絵画のことです。画家の名前はあまり知りませんが、例えばレオナルド・ダ・ビンチやゴッホ、ルノアール、といった人たちが描くような絵画のことです。風景をデジタルカメラで撮影して、ソフト上で水彩タッチ等のエフェクトを掛けると、風景画っぽくはなりますが、それが風景画とは言えませんね。
また、同じ絵の中でも日本が世界に誇る「マンガ」もそうですね。おまけに、マンガの場合はキャラクターを作り出して絵を描くだけではなく、ストーリーも作り出す必要がありますから、より人間的な作業ですね。
絵画と来れば、同じ美術系で彫刻があります。例えばギリシャ彫刻のような彫刻ですね。銅像、石像、仏像などがそれです。工業的には3次元カッティングマシーンで実物に忠実に削り出すことはできますが、それが彫刻と言えるかどうかです。
絵画や彫刻といった”美術”があれば次は”音楽”でしょう。曲を作る作曲という活動もそうですね。今は自動作曲ソフトというものがありますが、それを使っても名曲は作れません。人間的な要素が曲に加味されることで、圧倒的に心に響く曲になります。歌入りの曲の場合は、メロディと同様に詩も重要ですが、作詞というのも人間的な作業ですね。
それから、ストーリーや作詞に関連しますが、小説などの作家、文筆家もそうです。ストーリーを生み出し、作者の思いを文章に表現する、という人間的作業です。
他には何かあるでしょうか。
今まで全て文系的な分野での話をしてきました。
実は後のほうに取っておいたのですが、工学系(理系)の分野でもそういった活動があります。
それは発明・考案という部分です。工業技術は多くの発明・考案によって成り立っています。家庭用品などの創意・工夫や、技術的な方法・進め方のアイデア等も含みます(方法・進め方などは、例えばビジネスモデルといって仕事のやり方のアイデアがありますが、これは理系・文系といった分類はありません)。建物をデザインしたり、自動車のボディ等をデザインするといった仕事も人間的な感性が効いてくる作業です。
他にもスポーツ面でのこととか、柔道、剣道、茶道のような、”道”と呼ばれる人間の礼儀作法や精神修養的な分野などもあります。
これまでの表現で、「人間的な」という修飾語を付けていますが、これは人にしかできないという意味を強調したかったからです。全体的に見てもらえば、それぞれが「創造的」であることがわかります。何もないところから、ある形やアイデアなどを産み出す行為です。そして、それをやる人は「創造者」、別な言い方では「クリエイター」ということになります。
ここで聖書の一節を引いてみたいと思います。
「人は神に似せて作られた。」
これですね。神は別な言い方では「創造主」とも言われます。
この「似せて」ですが、何が似ているかというと、それは「創造できる」という側面であると考えています。”神”と同様に、”人”は創造できるということです。
先に書きました「創造者(ソウゾウシャ)」は、「創造主(ソウゾウシュ)」と音も一字違いでほとんど同じで似てますよね。(すみません、ダジャレを意図した訳ではありませんが、ダジャレっぽくなってしまいました。)
人は皆、「創造者」というわけです。「クリエイター」なのです。
「クリエイター」は英語表記はCreatorですが、逆に英和辞典で調べると、「創造主」という意味もあります。人は皆、「創造」という側面で神に似ているわけです。
あなたもそうです。
いろいろなことや物やアイデア・価値を創造することができます。生み出すことができるのです。
どうです? ちょっと大げさでしょうか?
続きがありますが、何回か後でまた書きたいと思います。
それではまた。
久留米工業大学
建築・設備工学科
池鯉鮒
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今回は「将来的な人間社会のパターン」の続きです。
前回は、「そうなると人々の多くは、何を仕事にすればよいので しょうか?」
という投げかけで終わっていましたので、その続きを進めたいと思います。
その前に少し追加があります。
「ジョブレス・リカバリー」という言葉を聞いたことがありますか?
「ジョブレス」は仕事が無い、「リカバリー」は回復です。景気が回復しても、雇用の拡大を生まない状態のことを言います。日本語では「雇用無き回復」と呼ばれます。
今話題にしている内容は、単純労働的な仕事はマシーンが行うことによって人々の仕事がなくなってくる状態の話ですが、景気が回復していればこれもまた、ジョブレス・リカバリーと言えます。
マシーンが行うというだけでなく、前回の高輝度LEDのように、技術の進歩によって人の出る幕がなくなってくるという状態も含まれます。このような状況に向かって進んでいるのが現状ですね。
そうすると、人々はどんな仕事をすればよいのでしょうか? というのが、前回の投げかけでした。
答えは、実のところそう難しくはありません。
簡単に言ってしまえばこうです。
「マシーンでは真似できないことをやる。」です。
「人間でなくてはできないことをやる。」という言い方でもよいですね。
それでは、マシーンができないことにはどんなことがあるのか、考えてみましょう。
まずすぐに思いつくのは、絵を描くということです。ここで絵といっているのは普通の図形等の絵のことではなく、絵画のことです。画家の名前はあまり知りませんが、例えばレオナルド・ダ・ビンチやゴッホ、ルノアール、といった人たちが描くような絵画のことです。風景をデジタルカメラで撮影して、ソフト上で水彩タッチ等のエフェクトを掛けると、風景画っぽくはなりますが、それが風景画とは言えませんね。
また、同じ絵の中でも日本が世界に誇る「マンガ」もそうですね。おまけに、マンガの場合はキャラクターを作り出して絵を描くだけではなく、ストーリーも作り出す必要がありますから、より人間的な作業ですね。
絵画と来れば、同じ美術系で彫刻があります。例えばギリシャ彫刻のような彫刻ですね。銅像、石像、仏像などがそれです。工業的には3次元カッティングマシーンで実物に忠実に削り出すことはできますが、それが彫刻と言えるかどうかです。
絵画や彫刻といった”美術”があれば次は”音楽”でしょう。曲を作る作曲という活動もそうですね。今は自動作曲ソフトというものがありますが、それを使っても名曲は作れません。人間的な要素が曲に加味されることで、圧倒的に心に響く曲になります。歌入りの曲の場合は、メロディと同様に詩も重要ですが、作詞というのも人間的な作業ですね。
それから、ストーリーや作詞に関連しますが、小説などの作家、文筆家もそうです。ストーリーを生み出し、作者の思いを文章に表現する、という人間的作業です。
他には何かあるでしょうか。
今まで全て文系的な分野での話をしてきました。
実は後のほうに取っておいたのですが、工学系(理系)の分野でもそういった活動があります。
それは発明・考案という部分です。工業技術は多くの発明・考案によって成り立っています。家庭用品などの創意・工夫や、技術的な方法・進め方のアイデア等も含みます(方法・進め方などは、例えばビジネスモデルといって仕事のやり方のアイデアがありますが、これは理系・文系といった分類はありません)。建物をデザインしたり、自動車のボディ等をデザインするといった仕事も人間的な感性が効いてくる作業です。
他にもスポーツ面でのこととか、柔道、剣道、茶道のような、”道”と呼ばれる人間の礼儀作法や精神修養的な分野などもあります。
これまでの表現で、「人間的な」という修飾語を付けていますが、これは人にしかできないという意味を強調したかったからです。全体的に見てもらえば、それぞれが「創造的」であることがわかります。何もないところから、ある形やアイデアなどを産み出す行為です。そして、それをやる人は「創造者」、別な言い方では「クリエイター」ということになります。
ここで聖書の一節を引いてみたいと思います。
「人は神に似せて作られた。」
これですね。神は別な言い方では「創造主」とも言われます。
この「似せて」ですが、何が似ているかというと、それは「創造できる」という側面であると考えています。”神”と同様に、”人”は創造できるということです。
先に書きました「創造者(ソウゾウシャ)」は、「創造主(ソウゾウシュ)」と音も一字違いでほとんど同じで似てますよね。(すみません、ダジャレを意図した訳ではありませんが、ダジャレっぽくなってしまいました。)
人は皆、「創造者」というわけです。「クリエイター」なのです。
「クリエイター」は英語表記はCreatorですが、逆に英和辞典で調べると、「創造主」という意味もあります。人は皆、「創造」という側面で神に似ているわけです。
あなたもそうです。
いろいろなことや物やアイデア・価値を創造することができます。生み出すことができるのです。
どうです? ちょっと大げさでしょうか?
続きがありますが、何回か後でまた書きたいと思います。
それではまた。
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2013年5月10日金曜日
将来的な人間社会のパターン
こんにちは、池鯉鮒です。
今回は「将来的な人間社会のパターン」です。
人間社会のパターンというと、ちょっと大げさかもしれません。
産業構造のパターン、仕事のパターンといったほうがよいかもしれません。
これは、簡単に言うと“今あるようなが職業が将来もずっと続いていくのか?”
といった内容の話です。
今はいろいろな職業があって、ほとんどの人がそれぞれの仕事に就いています。大きく分けると、農業・林業・漁業・鉱業などや、製造・加工業、サービス業です。それぞれ第一次産業、第二次産業、第三次産業と呼ばれています。
その中で、例えば今は林業が衰退してきています。
木材を扱っておられる方から直接お聞きした話ですが、日本の杉材は強度が弱いため、どうしても安くて強度のある外国産の杉材を使わざるを得ない、という状況だそうです。
これは、国内では間伐など樹木の世話をする人がいないため、植えられた樹木がそのまま手入れされない状態になっており、木材としての強度が出ないと言うことでした。ちゃんと世話をしないと、強い樹木は育たないということです。
そのため苦肉の策として、国産材を集成材として使用しているそうです。
芯の部分に国産材を使用し、それを米国産材で挟み込む形で接着して集成材とし、強度を満足する木材を製造しているとのことでした。日本の山にはたくさんの杉の木があって(花粉もたくさん出しているわけですが)、それを切り出して使えば多くの木材が得られると思っていましたが、そうではない場合も多いということです。
また、国内では樹木を切り出して運び出すのも多くの人件費がかかって割高になってしまい、価格的にも使うのが難しいということでした。
建築の分野では、“建築材料としての木材を見直そう”という動きがあります。木の家は柱や床、建具の部分など、直接触れたり裸足で歩いたりしてもとても感触がよく、私も好きです。ですので国産材の状況を聞いて、ちょっとショックを受けました。
国産材が価格的にきびしいというのは、(価格の面では)他の産業も同様ですから予想できますが、強度的に弱いというのは全く知りませんでした。私も国産を応援したい気持ちですが、安ければ外国産であっても、そちらに流されてしまいますね。価格競争という経済原理が働くからです。
林業だけではありません。工業製品もそうです。安い外国産が入ってくると価格競争に負けて、衰退してしまいますね。現在の液晶パネルがそうですね。液晶パネルは一時は“Made in Japan”が世界ブランドでした。「世界の〇〇モデル」という表現も今は昔です。韓国産や中国産の安い液晶パネルが入ってきて、国内の液晶産業は衰退しています。
しかし、外国製品も今でこそ安くできますが、将来的には世界的に均等に近づくと思います。それは発展途上国でも生活レベルが上がって来て、世界各国の貨幣価値が同じようになってくることが予想されるからです。そうなった場合には貨幣価値の差により製品を安く作るということができなくなってしまいます。将来的にずっと各国の貨幣価値に差がついた状態のままであるとは考えにくいですね。世界レベルで均一に近づいていくでしょう。
そうなると外国製品だから安くできるという、現在の仕組みは通用しなくなります。製品の優劣によって売れるか否かという、本来の技術力勝負という状況が展開します。
しかし、これは数年後というようなことではなく、もっとずっと先の話です。
ちょっと別な話になりましたが、もとに戻します。
ひと昔もふた昔も前になりますが、技術が進み工場がロボットの導入で自動化され始めた頃の話です。工場では従業員がロボットの導入に反対をします。なぜかというと、「私たちの仕事がなくなる。」「私たちの仕事を取るな。」というのが理由でした。技術が進んで自動化されると、人々の仕事がなくなってくるわけです。
比較的最近の話では、自動化ではありませんが技術の進歩によって同様なことが話題になりました。LED技術の進歩によって、LEDが信号機に採用され始めたときのことです。
従来の信号機は、白熱電球に赤、青、黄のカバーを付けた形式でした。
このタイプは、白熱電球ですから使用電力も大きく、また信号機に夕日が当たっているときなど、どの信号が点灯しているのか非常にわかりづらいという難点もありました。
それで、各自治体では省エネルギー施策のひとつとして、信号機のLED化に取り組んできて、町の中にある信号機はかなりLED化してきています。今では、街灯も結構LED化していますね。
LED化された信号機は、LEDの個々の球が1個1個つぶつぶに見えるので、すぐわかります(LED街灯はLEDの個々の球を見るとかなりまぶしいので、乳白色のカバーをつけてほしいなと個人的には思っていますが・・・)。
LEDは消費電力も小さく、寿命が40,000時間程度と格段に長いので、信号機をLED化すると、仮にずっと点灯していたとしても、4年半は持つという計算になります。しかもLEDは4年半経つと「ぷつっと」切れるわけではなく、寿命と言っているのは最初の明るさの70%に減ったときのことを言っていますので、まだまだ点灯し続けることができます。
しかし白熱電球の場合はそうはいきません。フィラメントを使っているため、それが文字通りぷつっと切れるとまったく点灯しなくなってしまいます。信号機が突然ぷつっと切れて点灯しなくなってしまうと非常に危険ですよね。交通事故や渋滞が発生してしまいます。
ですから白熱電球の場合は切れる前に十分な時間的余裕を見て、1年に1回という頻度で交換していたわけです。そうすると、1台の信号機について年1回の球の交換作業という仕事が発生し、年に3個の交換用白熱電球の需要が生じます。信号機はちょっと大きな交差点にはどこにでも付いていますから、日本国内だけでもこの交換作業は膨大な量になり、また白熱電球の大きな需要が発生していました。全国規模であるわけですからすごい量です。
警視庁のホームページでは平成17年度末現在で、全国の信号機は191,770基となっています。
それでやっと仕事の話です。
信号機がLED化することによって球の交換作業の頻度が格段に減ります。そうすると球の交換業務のためにそれほど多くの人数が必要なくなってきます。交換業務をやっていた人の仕事がなくなってしまうというわけです。
技術が進歩すると、このようなことがいろいろな分野や業種で発生します。
たとえば運送業などでもそれは起こり得ます。今はトラック等で人が荷物を運んでいます。
ところで自動車の自動運転システムはかなり進んできていますね。高級車では“ぶつからないシステム”が実用化して実際の自動車に搭載されています。これが進むと、無人の交通システムが実現します。
また自動車側だけでなく、道路側のシステムでも研究されていますので、将来は道路や自動車を含めた自動交通システムが出来てくるでしょう。そうすると運送業に携わる人は、少なくて済むのです。
先にも書きましたが、このようなことがいろいろな業種で発生します。
そうなると人々の多くは、何を仕事にすればよいのでしょうか?
システムを管理し、メンテナンスする少数の人は必要ですからその仕事は残りますが、関連する技術を身に付けた専門の人でないとその職には就けないでしょうし、少人数でいいわけですから何よりも競争が激烈になるでしょう。
なかなか職にありつけない状況は容易に予想できますよね。
さてどうなるんでしょうか?
ちょっと考えてみませんか?
・
・
・
それではまた。
久留米工業大学
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池鯉鮒
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今回は「将来的な人間社会のパターン」です。
人間社会のパターンというと、ちょっと大げさかもしれません。
産業構造のパターン、仕事のパターンといったほうがよいかもしれません。
これは、簡単に言うと“今あるようなが職業が将来もずっと続いていくのか?”
といった内容の話です。
今はいろいろな職業があって、ほとんどの人がそれぞれの仕事に就いています。大きく分けると、農業・林業・漁業・鉱業などや、製造・加工業、サービス業です。それぞれ第一次産業、第二次産業、第三次産業と呼ばれています。
その中で、例えば今は林業が衰退してきています。
木材を扱っておられる方から直接お聞きした話ですが、日本の杉材は強度が弱いため、どうしても安くて強度のある外国産の杉材を使わざるを得ない、という状況だそうです。
これは、国内では間伐など樹木の世話をする人がいないため、植えられた樹木がそのまま手入れされない状態になっており、木材としての強度が出ないと言うことでした。ちゃんと世話をしないと、強い樹木は育たないということです。
そのため苦肉の策として、国産材を集成材として使用しているそうです。
芯の部分に国産材を使用し、それを米国産材で挟み込む形で接着して集成材とし、強度を満足する木材を製造しているとのことでした。日本の山にはたくさんの杉の木があって(花粉もたくさん出しているわけですが)、それを切り出して使えば多くの木材が得られると思っていましたが、そうではない場合も多いということです。
また、国内では樹木を切り出して運び出すのも多くの人件費がかかって割高になってしまい、価格的にも使うのが難しいということでした。
建築の分野では、“建築材料としての木材を見直そう”という動きがあります。木の家は柱や床、建具の部分など、直接触れたり裸足で歩いたりしてもとても感触がよく、私も好きです。ですので国産材の状況を聞いて、ちょっとショックを受けました。
国産材が価格的にきびしいというのは、(価格の面では)他の産業も同様ですから予想できますが、強度的に弱いというのは全く知りませんでした。私も国産を応援したい気持ちですが、安ければ外国産であっても、そちらに流されてしまいますね。価格競争という経済原理が働くからです。
林業だけではありません。工業製品もそうです。安い外国産が入ってくると価格競争に負けて、衰退してしまいますね。現在の液晶パネルがそうですね。液晶パネルは一時は“Made in Japan”が世界ブランドでした。「世界の〇〇モデル」という表現も今は昔です。韓国産や中国産の安い液晶パネルが入ってきて、国内の液晶産業は衰退しています。
しかし、外国製品も今でこそ安くできますが、将来的には世界的に均等に近づくと思います。それは発展途上国でも生活レベルが上がって来て、世界各国の貨幣価値が同じようになってくることが予想されるからです。そうなった場合には貨幣価値の差により製品を安く作るということができなくなってしまいます。将来的にずっと各国の貨幣価値に差がついた状態のままであるとは考えにくいですね。世界レベルで均一に近づいていくでしょう。
そうなると外国製品だから安くできるという、現在の仕組みは通用しなくなります。製品の優劣によって売れるか否かという、本来の技術力勝負という状況が展開します。
しかし、これは数年後というようなことではなく、もっとずっと先の話です。
ちょっと別な話になりましたが、もとに戻します。
ひと昔もふた昔も前になりますが、技術が進み工場がロボットの導入で自動化され始めた頃の話です。工場では従業員がロボットの導入に反対をします。なぜかというと、「私たちの仕事がなくなる。」「私たちの仕事を取るな。」というのが理由でした。技術が進んで自動化されると、人々の仕事がなくなってくるわけです。
比較的最近の話では、自動化ではありませんが技術の進歩によって同様なことが話題になりました。LED技術の進歩によって、LEDが信号機に採用され始めたときのことです。
従来の信号機は、白熱電球に赤、青、黄のカバーを付けた形式でした。
このタイプは、白熱電球ですから使用電力も大きく、また信号機に夕日が当たっているときなど、どの信号が点灯しているのか非常にわかりづらいという難点もありました。
それで、各自治体では省エネルギー施策のひとつとして、信号機のLED化に取り組んできて、町の中にある信号機はかなりLED化してきています。今では、街灯も結構LED化していますね。
LED化された信号機は、LEDの個々の球が1個1個つぶつぶに見えるので、すぐわかります(LED街灯はLEDの個々の球を見るとかなりまぶしいので、乳白色のカバーをつけてほしいなと個人的には思っていますが・・・)。
LEDは消費電力も小さく、寿命が40,000時間程度と格段に長いので、信号機をLED化すると、仮にずっと点灯していたとしても、4年半は持つという計算になります。しかもLEDは4年半経つと「ぷつっと」切れるわけではなく、寿命と言っているのは最初の明るさの70%に減ったときのことを言っていますので、まだまだ点灯し続けることができます。
しかし白熱電球の場合はそうはいきません。フィラメントを使っているため、それが文字通りぷつっと切れるとまったく点灯しなくなってしまいます。信号機が突然ぷつっと切れて点灯しなくなってしまうと非常に危険ですよね。交通事故や渋滞が発生してしまいます。
ですから白熱電球の場合は切れる前に十分な時間的余裕を見て、1年に1回という頻度で交換していたわけです。そうすると、1台の信号機について年1回の球の交換作業という仕事が発生し、年に3個の交換用白熱電球の需要が生じます。信号機はちょっと大きな交差点にはどこにでも付いていますから、日本国内だけでもこの交換作業は膨大な量になり、また白熱電球の大きな需要が発生していました。全国規模であるわけですからすごい量です。
警視庁のホームページでは平成17年度末現在で、全国の信号機は191,770基となっています。
それでやっと仕事の話です。
信号機がLED化することによって球の交換作業の頻度が格段に減ります。そうすると球の交換業務のためにそれほど多くの人数が必要なくなってきます。交換業務をやっていた人の仕事がなくなってしまうというわけです。
技術が進歩すると、このようなことがいろいろな分野や業種で発生します。
たとえば運送業などでもそれは起こり得ます。今はトラック等で人が荷物を運んでいます。
ところで自動車の自動運転システムはかなり進んできていますね。高級車では“ぶつからないシステム”が実用化して実際の自動車に搭載されています。これが進むと、無人の交通システムが実現します。
また自動車側だけでなく、道路側のシステムでも研究されていますので、将来は道路や自動車を含めた自動交通システムが出来てくるでしょう。そうすると運送業に携わる人は、少なくて済むのです。
先にも書きましたが、このようなことがいろいろな業種で発生します。
そうなると人々の多くは、何を仕事にすればよいのでしょうか?
システムを管理し、メンテナンスする少数の人は必要ですからその仕事は残りますが、関連する技術を身に付けた専門の人でないとその職には就けないでしょうし、少人数でいいわけですから何よりも競争が激烈になるでしょう。
なかなか職にありつけない状況は容易に予想できますよね。
さてどうなるんでしょうか?
ちょっと考えてみませんか?
・
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