2014年7月4日金曜日

日本人の特質


こんにちは。
久留米工業大学の池鯉鮒です。

今回は「日本人の特質」です。

先月6月3日に(今現在は2014年7月です)、日本政府は
2014年度版「子ども・若者白書」を閣議で決定しました。
(昔は「青少年白書」と呼ばれていたものです。)

その中で特集として、世界7カ国の若者の意識調査結果もまとめられています。


その内容を紹介しますと以下のようになっています。

「自分の将来に明るい希望を持っているか」という問いに対して、
「希望がある」や「どちらかと言えば希望がある」と答えた人が、
日本では61.6%だったそうです。

他の6カ国では82.4%~91.1%になっており、7カ国の中で最低ということだそうです。

ちなみに7カ国というのは、日本、アメリカ、韓国、イギリス、ドイツ、フランス、
スウェーデンです。

調査は2013年11月~12月に各国で13歳~29歳の男女約1000人を対象に、
インターネットを使って行われたとのこと。

また、「40歳になったときに幸せになっている」と回答した人は、
日本は66.2%で最下位、他の6カ国は81.6~87.4%でした。

「自分自身に満足している」と回答した割合は、日本は7カ国中45.8%と最低で
(他の国では71.5%~86.0%もあります)、

「自分には長所がある」と答えた割合は68.9%とこれも最低で、
他の国の回答(73.5%~93.1%)と比べて、最下位となっています。

日本の若者は自分に自信が持てず、将来についても悲観的である
という結果が出ています。

日本の若者像が浮き彫りになったということでした。


これを見てどう思われますか?

なぜ自分に自信が持てず、将来に対して悲観的になるのでしょうか。

経済的には発展していて、他の国よりは相当豊かななずです。
なのに、なぜ自信が持てないのか。
なぜ将来に対して悲観的なのか。


それはしっかりした軸がないからだと思います。
精神的な面での話です。


日本人は”秩序と調和”を重んじる民族です。
”道徳観”という言い方もできると思います。

つい最近2014年6月14日のワールドカップ日本ーコートジボワール戦で、
残念ながら日本は負けてしまいましたが、その後の多くの日本人ファンの
行動が世界中から絶賛されています。

試合には負けましたが、観客スタンドのゴミを拾ってブルーの袋に
詰めて帰ったということでした。

私たち日本人の感覚からすれば、こういった行動はごく”自然”で、
”当たり前”なのです。

世界中から絶賛されていますが、普通のことなのです。

逆に言えば、世界中がこのような”普通で当たり前のことが
残念ながらできていない”という状況であるということです。

報道の中で言われていたのが、
”たいてい試合に負けたチームのサポーターは会場を汚したり、
ひどい場合にはスタジアムを損壊するケースがある”とのこと。

日本人はそういうことはしません。
道徳観が優れていると言っていいと思います。


こういった傾向は、”日本人の特質”とも言うべきものです。


簡単な言い方をすれば、
私達日本人は、「きちんとできる」し「ちゃんとやれる」のです。
世界ではそうではないということなのです。


また、2011年3月11日の東日本大震災の際も、被災された方々は
悲惨な状況にありながらも、配給の車にきれいに列をなしてならんでいる姿が
世界に報道され、これも世界中から絶賛されました。

他の国で同じような震災が起きた場合には、略奪や暴動などが
ほぼ確実に起きます。

日本ではそれはありません。


この秩序と調和を保つ”日本人の特質”は、世界に誇ることができるものです。


世界に比べて優れた特質を持っているということを、
さらにはその特質を伸ばしていくことを小さい頃から子どもたちに
きちんと教えていけば、

自分に自信を持ち、また将来への希望も持てるように
なるのではないかと思っています。

”日本人の特質”はもっとあります。

勤勉、まじめ、約束を守る、緻密、心配り、一丸となって・・・等々ありますが、
根本には自分だけがよければそれでよいとは考えませんし、全体の一部で
あるという思想があるのだと思います。


だからこそ経済的に発展してきたわけです。
サラリーマンはよく”うちの会社”という言い方をします。
”会社の一員として”、言い換えると”全体の一部として”の
意識を持っているということです。

”全社一丸となって”目標に向かってがんばる。
これが日本人のイメージですね。
個人主義で、てんでバラバラというのではありません。

技術的な側面でも、これからどんどんテクノロジーが発展していきます。

さらに道徳的な心の部分でも人類は進化していくでしょうけれども、
日本人が持っているこの特質ゆえに、

日本が牽引役となっていけるだろうと予想しています。

”日本はすばらしいんだ、そのすばらしい国のすばらしい人間なんだ”
ということを子どもたちに教えていけば、自信を持つことができ、
さらに将来への希望も持つことができるのではないかと考えています。

どう思われますでしょうか?

それではまた。


久留米工業大学
建築・設備工学科
池鯉鮒


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